プロポジション65 (Proposition 65 / Prop 65)
多くの日本製品が輸出されているカリフォルニア州には、カリフォルニア州法プロポジション65(安全飲料水および有害物質施行法)という規制があります。この規制はカリフォルニア州内の消費者を有害化学物質への暴露(Exposure)から保護するための法律で、900種類を超える化学物質が対象となっています。もし州内で販売される製品が、その中の1つでも含んでいる場合、その物質について警告表示をしなければなりません。警告表示をしなかった場合、プロポジション65の違反となり、訴訟になるケースや、一日当たり$2,500と高額の罰金が課される可能性があります。
プロポジション65に対象となる化学物質
プロポジション65の対象となる化学物質は、1.発がん性物質 または 2.生殖毒性物質です。 具体的には、サプリメントに含まれる鉛、プラスチックに含まれるBPA(ビスフェノールA)、クッキーやポテトチップスなどに含まれるアクリルアミド(焦げに含まれる物質)などが挙げられます。 特に注意が必要な事として、これらの化学物質は、意図的に製品に加えられている物質のみならず、自然由来で製品に含まれている物質も対象になる点です。 また、警告ラベルが必要となる製品は、消費者が暴露する可能性のあるあらゆる製品が対象となり、食品・医薬品(OTC)・化粧品・生活用品、塗料、工具、日用品(最近よくリストされている製品があれば追加)など多岐にわたります。
プロポジション65 改正
このプロポジション65について、2018年8月30日に条項の改正が行われます。その結果、規制の対象製品は、新しいルールに則った表示方法で警告を行う必要があります。 日系企業を含め、対象製品を扱うメーカー・小売店・商社などは、この表示ルールの変更への迅速な対応が求められます。
グロービッツは、プロポジション65への規制対応に豊富な経験を持っています。また、規制の動きが激しいプロポジション65の動向を把握することを目的とした、マンスリーレポートも発行しています。最新の規制の更新状況や競合の罰則や対策等について、弊社独自のレポートを発行致しております。 カリフォルニア州への輸出・進出を検討している日系企業や、既に現地でビジネスを行っている日系企業など、お気軽にお問い合わせください。