動物細胞培養技術を用いたヒト用食品市販前相談

FDA（米国食品医薬品局）は、培養動物細胞から作られたヒト用食品について、2回目の市販前協議を終了しました。FDAは、GOOD Meat, Inc.が同局に提出した情報を評価し、同社の安全性に関して、疑問点はないものと判断しました。同社は、動物細胞培養技術を用いて鶏から生きた細胞を採取し、管理された環境下で細胞を培養して培養動物細胞食品を製造します。

FDAの市販前相談では、細胞株や細胞バンクの確立、製造管理、すべての成分を含む、会社の生産プロセスおよび生産プロセスで作られた培養細胞材料の評価が行われました。自主的な市販前相談は、承認プロセスではありません。その代わり、会社から共有されたデータと情報をFDAが慎重に評価した結果、会社の安全性の結論について現時点で疑問点がないと判断したことを意味します。

FDAは、培養動物細胞食品および製造プロセスを開発する企業と協力し、その食品が連邦食品・医薬品・化粧品法（the Federal Food, Drug, and Cosmetic Act）の下で安全かつ合法とみなすことができるよう態勢を整えています。FDAは、企業が申請前である製品およびプロセスの開発の早い段階の時点で、FDAと連絡を複数回とることを推奨しています。FDAは、培養動物細胞からヒト用食品を製造しようとする企業が市販前協議に備えることを支援するガイダンスを発行し、このガイダンスの公表草案は、パブリックコメントと議論のための正式な機会となる予定です。FDAは、食品技術の革新を支援し、市場における消費者の選択肢を増やすよう努めていますが、優先事項は、新しい方法と従来の方法の両方を通じて生産される食品の安全性です。