FY2020 残留農薬モニタリングプログラム年次報告書 発表
8月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、2020年度(会計年度)の残留農薬モニタリングプログラム年次報告書を公開し、2020年度に同プログラムが行った人間および動物用食品のモニタリングから得られた知見をまとめました。
2019年10月1日から2020年9月30日まで、FDAは規制モニタリングプログラムにおいて、2,078品の人用食品サンプル(国内316品、輸入1,762品)について、約750種類の農薬および選択した産業化合物を検査しました。FDAのスタッフは、米国内35州から人用食品サンプルを、米国外79の国/連合から輸入された人用食品サンプルを収集しました。調査結果によると、米国の食品供給におけるFDAの測定した残留農薬のレベルは、概して米国環境保護庁(EPA)の農薬許容範囲に適合していることが示されました。
生産者は、昆虫、雑草、菌類、その他の害虫から作物を守るために農薬を使用することがよくあります。このプログラムを通じて、FDAが規制する米国内の食品は、公衆衛生を守るためにEPAが設定した農薬の許容量、つまり最大残留基準に適合していることが保証されます。EPAは、食品に含まれる残留農薬の量について農薬許容値を設定し、FDAは州際通商で出荷される国内食品と米国に輸入される食品について、その許容値を執行する責任を負っています。
2020年度、FDAは国産人用食品の96.8%、輸入人用食品の88.4%が連邦基準、つまり米EPAの農薬許容値に準拠しているとしました。国産サンプルの40.8%、輸入サンプルの48.4%から残留農薬が検出されませんでした。人用食品グループでは、各グループとも輸入サンプルの方が違反率が高く、これは違反残留農薬が含まれる可能性の高い輸入品を対象としたことを表しています。
FDAはまた、102の動物性食品サンプル(国産40品、輸入62品)についても農薬の分析を行いました。その結果、国内産の動物性食品サンプルの100%、輸入品の96.8%が連邦規格に適合していることがわかりました。また、国内産の30.0%、輸入品の48.4%からは残留農薬が検出されませんでした。
グロービッツでは、米国食品規制の専門家が在籍しています。今回残留農薬モニタリングプログラム年次報告書を発表したFDA規制に関するコンサルティングはもちろん、米国EPAに関するご相談も受け付けています。お気軽にお問合せください。